
赤舌
赤舌(あかした)は、江戸時代の妖怪絵巻などに描かれている日本の妖怪。爪のある手と毛深い顔を持ち、黒雲に覆われた獣のような姿が描かれているが全身像は不明。開かれた口には大きな舌がある。
出どころ: ウィキペディア「赤舌」(CC BY-SA 4.0)。記事の冒頭の要約。
概説
通常、絵巻物などでは黒雲以外が描き添えられることはないが、鳥山石燕『画図百鬼夜行』では水門の上に描かれている。しかし、説明文などが添えられていないため、詳細は不明である。「赤舌」という名称については近世文学者・稲田篤信などによって暦や陰陽道などで説かれる太歳(木星)の西門を守護する赤舌神(しゃくぜつじん)・赤舌日(しゃくぜつにち)との関係が示唆されている。
江戸時代の絵双六『十界双六』(国立国会図書館所蔵)・絵巻物『百鬼夜行絵巻』(尾田郷澄、1832年)でも、「赤舌」という名称で描かれているが、それぞれ、後述する「赤口」に近い図様・石燕のものとは異なった図様で描かれており、水門の描写も無い。
鳥山石燕による『画図百鬼夜行』の絵に「水門」が描かれていることについては、妖怪研究家・多田克己、妖怪探訪家・村上健司などが石燕による一種の絵解きであるとの説を唱えている。それによれば、「赤」は「淦」(あか。船底にたまる水)や「垢」に通じることから汚れを比喩しており、「舌」は「下」(心の奥を意味する)や諺の「舌は禍の門」(『口は禍のもと』と同意)に通じることから、赤舌とは一種の羅刹神であり、口が開いている限りは吉事に恵まれないことを意味した絵ではないかとしている。
記事の「概説」の節から。長い節は700字で切っています——続きは記事で。