あやかしを視るα版
泥田坊(鳥山石燕『今昔百鬼拾遺』)
絵:泥田坊(鳥山石燕『今昔百鬼拾遺』)。鳥山石燕、1781年(Public domain)出どころ

泥田坊

読み
どろたぼう
出る場所
里・村・町

泥田坊(どろたぼう)は、鳥山石燕による画集『今昔百鬼拾遺』にある日本の妖怪。

出どころ: ウィキペディア「泥田坊」(CC BY-SA 4.0)。記事の冒頭の要約。

概要

石燕による泥田坊は顔が片目のみで手の指が3本しかなく、泥田から上半身のみを現した姿で描かれている。『今昔百鬼拾遺』の解説文には、

とあり、北国に住む翁が、子孫のために田を買って耕作し、その田を遺して亡くなったが、その息子は農業を継ぐどころか酒を飲んでばかりで果ては田を売り払ってしまい、その後、夜な夜な田に一つ目の者が現れ「田を返せ、田を返せ」と罵ったとある。現代、そのような伝承は当時の他の文献や民間伝承などでは確認されておらず、未詳であるとされている。

昭和・平成以後の妖怪に関する文献では石燕の解説文をもとに、農業を営む老人が田を遺して死んだ末、放蕩息子を怨んで泥田坊という妖怪と化したものとして解説されている。

小説家・山田野理夫の著書『東北怪談の旅』には、「ドロ田坊」という題で山形県にあった話として以下のように述べられている(山田は本来伝承が存在しない石燕の妖怪の伝承を多数創作したことで有名である)。庄内に住むアキという女が、夫の半左衛門が川の工事に狩り出されてずっと家を空けているので、毎日家で怠けていた。しかし周囲から「田で働いているみんなと同じように家から出ろ」と言われ、仕方なく家を出たものの、田植えもせずにぶらぶらしていた。あるとき山へ入ったアキは、見かけない若者に会い、彼と契って毎日楽しむようになった。やがて半左衛門が仕事を終えて家へ帰ると、アキがいない。人づてにアキがよく山へ行っていると聞き、その山へ行ったところ、蛇を股に巻きつけたアキが卵を産み落としていた。呆れた半左衛門は、アキに蛇の妻になれと言い、離婚を言い渡した。

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