あやかしを視るα版
船幽霊(鳥山石燕『今昔画図続百鬼』)
絵:船幽霊(鳥山石燕『今昔画図続百鬼』)。鳥山石燕、1779年(Public domain)出どころ

船幽霊

読み
ふなゆうれい
別名・土地での呼び名
舟幽霊
種類
幽霊
出る場所
海

船幽霊、舟幽霊(ふなゆうれい)は、日本全国各地に伝わる海上の幽霊が怨霊となったもの。江戸時代の怪談、随筆、近代の民俗資料などに多く見られる。山口県や佐賀県ではアヤカシと呼ぶ。

出どころ: ウィキペディア「船幽霊」(CC BY-SA 4.0)。記事の冒頭の要約。

伝承

ひしゃくで水を汲みいれて船を沈没させるなどと信じられた幽霊。水難事故で他界した人の成れの果てといい、人間を自分たちの仲間に引き入れようとしているという。その害を防ぐためには、握り飯を海に投げ入れたり、底の抜けたひしゃくを用意したりするなどの方法が伝えられている。土地により亡者船、ボウコ、アヤカシなどとも呼ばれる。同様に海の怪異として知られる海坊主も、地方によっては妖怪ではなく船幽霊の一種とされる。

その姿は地方や伝承によっていくつかに大別され、船と亡霊が水上に現れるもの、帆船など船そのものが亡霊として現れるもの(いわゆる幽霊船)、人の乗っている船の上に亡霊だけが現れるもの、海坊主や怪火として現れるもの、山や断崖などの幻影や怪音現象として現れるものなどがあり、以上の現象のいくつかが組み合わさった例も見られる。海上での伝承が多いが、海のない地方でも河、湖、沼に現れたともいう。高知県に伝わる鬼火の一種・けち火も船幽霊と見なされることがある。

現れるのは時化の夜や霧のかかった夜が多い。また盆の十六日に操業していると死者が船縁に近づいてき船を沈めようとする。ほかにも霧の濃い晩に船を走らせていると目の前に絶壁、あるいは滑車のない帆船が現れ、慌てて避けると転覆したり暗礁に乗り上げるので、構わず真っ直ぐ突き抜けると自然に消えてしまう。

船を沈ませようとする以外にも、高知県幡多郡大月町では船のコンパスを狂わせるといい、富山県では北海道へ行く漁船に船幽霊が乗り移って、乗員の首を締め上げるという。愛媛県では船幽霊に遭ったとき、それを避けて船の進路を変えると、座礁してしまうという。

記事の「伝承」の節から。長い節は700字で切っています——続きは記事で。