
狗賓
狗賓(ぐひん)は、日本各地に伝わる妖怪。グヒンという言葉は、天狗の異名・別名として広く用いられてきた。
出どころ: ウィキペディア「狗賓」(CC BY-SA 4.0)。記事の冒頭の要約。
概要
青森県、茨城県、群馬県、新潟県、静岡県、愛知県、大阪府、岡山県、広島県、鳥取県、島根県、山口県、香川県をはじめ、一般的な天狗の呼称として日本各地でグヒンの語が用いられている。江戸時代などの古典籍にも使用が確認できるが、グヒンという言葉の語源や語義については詳しく分かっていない。
新潟県の布部(村上市)では、山で仕事をしているときにはゴヒンサマと口にしてはならないといわれており、婉曲的に「鼻の高い人」という言葉を山の中では用いたという。
広島県の元宇品(広島市)では、狗賓は宮島の弥山に祀られている三鬼さん(三鬼大権現)の眷属として住んでいると伝えられており、狗賓がよく遊びに来るという元宇品の山林には、枯れた木以外は枝一本、葉っぱ一枚も取ってはならないという掟があったという。
『書言字考節用集』をはじめとした江戸時代の辞書には、狗賓は天狗のことであるとの記述が広く見られ、中山信名によって稿本が書かれた『新編常陸国誌』に収録された方言の中にも、グヒンが天狗の一名であるという記載が見られる。同じものを示しているため、「狗賓」に「てんぐ」という熟字訓を用いることや、天狗たちの住むとされる谷を「狗賓の住家」などと称する表現などをはじめ、同義語としての使用や一つの文中での併用も多い。また、外国人が日本語を知るために編んだ『日葡辞書』(1603-1604年)にも、グヒンは「天狗」のこと、テングは「悪魔・狗賓」のことだという語義で掲載されている。そのため、キリシタン版の書物の文章では、サタンの訳語に狗賓・天狗も使用されている。
記事の「概要」の節から。長い節は700字で切っています——続きは記事で。