あやかしを視るα版
髪切り(佐脇嵩之『百怪図巻』)
絵:髪切り(佐脇嵩之『百怪図巻』)。佐脇嵩之、1737年(Public domain)出どころ

髪切り

読み
かみきり
別名・土地での呼び名
黒髪切
出る土地
三重県/東京都
絵の本
百怪図巻

髪切り(かみきり)または黒髪切(くろかみきり)は、人間の頭髪を密かに切るといわれる日本の妖怪。江戸時代の市街地においてはたびたび噂にのぼったもので、17世紀から19世紀にかけて散発的に記録が見受けられる。

出どころ: ウィキペディア「髪切り」(CC BY-SA 4.0)。記事の冒頭の要約。

概要

どこからともなく突然現れ、人が気づかぬ間にその人の頭髪を切ってしまうとされる。犯人(妖怪)は目撃されないまでも、「髪切りの怪」として、江戸期頃よりの事例が集成されている。

江戸時代の寛保年間(1741年 - 1743年)に編まれた説話集『諸国里人談』には、元禄のはじめごろ伊勢国松坂(現・三重県松阪市)や江戸の紺屋町(現・東京都千代田区)で、夜中に道を歩いている人が男女かまわず髪を元結(もとゆい)から切られる怪異が多発したという話が記されている。本人はまったく気づかず、切られた髪は結ったまま道に落ちていたという。同様の怪異は文化7/1810年、下谷(現・東京都台東区)、またその前年小日向(現・東京都文京区)などで起きたとする記録が大田南畝の随筆『半日閑話』などに残っており、商店や屋敷の召使いの女性が被害に遭ったという。

歌川芳藤画の 『髪切りの奇談』(1868年、右図参照)の添え書きによれば、番町のさる屋敷の女中が夜、厠にいこうとしたところ、「真黒(まっくろ)なるもの」に襲われ、頭に接触されたが、気をとりもどすと髻(もとどり)が二、三間離れたところに落ちていた。真っ黒いものは、猫っぽく、ビロードのようだったとしている。

慶応3/4年の旧四月二十日(1867/1868年5月)の出来事として発表された話によれば、江戸神田小川町歩兵屯所で一兵卒が夜、厠にいこうとして「真黒なる者」に頭を当たられ、気絶から回復すると髪は結ったまま二、三間先に落ちていたと、似たような内容が語られる。

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