あやかしを視るα版
管狐(記事に載る絵)
絵:管狐(記事に載る絵)。Matsuura Seizan、1766年(Public domain)出どころ

管狐

読み
くだぎつね
出る土地
長野県
種類
狐

管狐(くだぎつね)とは、日本の伝承における憑き物の一種である。長野県・静岡県・愛知県など中部地方、さらには関東地方南部、東北地方などの一部にも伝承がある。関東の一部では同様のオサキ伝承が知られる。 管(竹筒)に収まるほどの小型の生き物の様だが、普通はその使い手にしか姿は見えない。使い手は、クダ狐の力で他人の過去を言い当てたり、未来を予言出来たりといった占術が使えるとも、また、他人に災いをもたらす呪術を使えるともされた。伝承される地方では、家が栄えると、それはクダ憑きの家だからと不名誉な噂を立てられることがあった。娘が嫁ぐ度、75匹の眷属を伴っていくという言い伝えがクダや同系の妖怪について語られる。

出どころ: ウィキペディア「管狐」(CC BY-SA 4.0)。記事の冒頭の要約。

概説

山伏などがクダギツネを竹筒で持ち運びし、出没させてみせる、という伝承がある。あるいは使い主が懐などに飼っており、集めた情報を耳元に囁くので、その使い手(狐遣い)は、他人の過去や未来を言い当てることができるのだという。また、使い主以外にその姿は見えないとも伝わる。食事を与えると人の心中や考えを悟り、飼っている山伏に告げるともいわれる。

その大きさについては、江戸期の随筆『甲子夜話』(1841年)によれば、文政5年 / 1822年、大阪で入手され江戸で見世物になったというクダギツネは(尻尾含めず)全長 であったとしているが、柳田國男はこの例は最大級サイズのもので、小さいものでは鼬ほどのサイズであろうと意見している。

その小ささの形容では、ハツカネズミほど、マッチ箱くらいの大きさなど、様々な大きさの比喩がある。

三好想山の『』(嘉永3 / 1850年刊)にも挿絵があるが(上図参照)、顔は猫、身体は獺似、毛は鼠色で大きさはリスほど、尻尾は太かったとされる。

『善庵随筆』(1850年刊)の記述では、イタチほどの大きさで、目が縦(竪)についているほかは野狐に同じだが、ただし"毛は扶疎として蒙戎たらざるなり(繁茂して乱れていない)"としている。善庵が実見したのは、飯田町堀留(現・堀留橋付近)の町医者、伊藤尚貞が患者の皮膚下から摘出したとされる生物の皮標本だった。

記事の「概説」の節から。長い節は700字で切っています——続きは記事で。