あやかしを視るα版
件(記事に載る絵)
絵:件(記事に載る絵)。作者不詳、1836年(Public domain)出どころ

件

読み
くだん
別名・土地での呼び名
くたべ/クタヘ/クダベ

件(くだん)は、19世紀前半ごろから日本各地で知られる予言獣(妖怪)。「件」(=人/にんべん+牛)の文字通り、半人半牛の姿をした妖怪として知られている。 人間の顔に牛の体を持つ件(くだん)が、天保7年(1836年)、丹後国与謝郡「倉橋山」(現・京都府宮津市の倉梯山)に出現したと触れまわる当時の瓦版が現存する。この件は、その先数年連続で豊作が続くと予言し、また、その絵図を張り置けば家内は繁盛し、厄も避けられると教示したという。「よって件のごとし」という証文を締めくくる常套句も、この幻獣になぞらえているものと主張されるが、これは俗説だとされる。 くたべ(あるいはクダベ、クタヘ等と表記)は、越中国(現・富山県)立山で薬種の採掘者が遭遇したとする記述が文政2年(1827年)以降の文献にみつかる。これは長髪の女性のような顔に描かれている例が複数あるが、禿頭の老人顔もあり、鋭い爪が生えていたり、白澤のように胴体に目がついているように描かれているものもある。 牛女の小説や都市伝説も件より派生したものと考えられる。

出どころ: ウィキペディア「件」(CC BY-SA 4.0)。記事の冒頭の要約。

由来

中国伝来の白澤の起源説がある。白澤の図絵は、江戸期の日本でも旅行の際の厄除けとして配られる慣習があり、この図像を引用したものが「件」であるという論旨を佐藤健二(1995年、「クダンの誕生」等)が打ち立てている。戸隠山や八海山などで厄除けの札して「白沢避怪図」なるものを参詣者に配っていた。白澤は獣形であったものが、後世には主として人面獣身に描かれるようになり、見た目は「件」と紛らわしい、と笹方政紀が解説している。

人面を彷彿させる顔の奇形の仔牛が疾患によって生まれることは知られており、件の伝説に発展したものだろうと推察される。

記事の「由来」の節から。長い節は700字で切っています——続きは記事で。