空狐
- 読み
- くうこ
- 種類
- 狐
空狐(くうこ)とは、日本に伝わる神獣または妖狐。狐が年を経たものであると考えられている。
出どころ: ウィキペディア「空狐」(CC BY-SA 4.0)。記事の冒頭の要約。
概説
空狐と称される狐は江戸時代以後の文献に見られ、その名が挙げられている。江戸時代の随筆、朝川善庵『善庵随筆』や『北窓瑣談』には、皆川淇園『有斐斎箚記』に収められた当時の宗教者が語った天狐・空狐・気狐・野狐の順の狐の階級が収録されている。気狐たちの倍の神通力を持っているという。曲亭馬琴らによる奇談集『兎園小説拾遺』に転載された五狐神について記した理論書には、天狐・空狐・白狐・地狐・阿紫霊の順で名が挙げられており、空狐は1000年以上生きた狐のことであり、3000年を経ると稲成空狐(いなりくうこ)にもなると説かれ、天狐に次ぐ通力を持つ狐であるとされている。空狐や気狐など階級が高い狐は、野狐たち(一般的なキツネたち)とは異なって肉体をともなわない存在であるとも説かれてもおり、精霊のようなものであると考えられていたようである。
江戸時代末期の安政年間に記された随筆『宮川舎漫筆』には、自らを空狐であると称する善狐が人間に憑いたという話がある。それによれば、犬に噛み殺されて魂のみとなっていた空狐が、久しく住んでいた上方から江戸へ向かう途中に一休みのため、長崎源次郎という者の家に仕える小侍に憑き、しばらく体を借りていた。それから数日間、空狐が源次郎に語ったところによれば、自らが属している善狐の種族にあたる狐たち(善狐の種族名の中に空狐というものは存在していない)はさまざまな術を使いこなすものの、人間に害を与える野狐と異なり、あくまで正直者や、愚鈍で生活に窮している者を助けるために術を使うのだといい、実際にその空狐は自分の憑いている小侍の疳の病を治療した。
記事の「概説」の節から。長い節は700字で切っています——続きは記事で。