あやかしを視るα版
のっぺらぼう(与謝蕪村『蕪村妖怪絵巻』)
絵:のっぺらぼう(与謝蕪村『蕪村妖怪絵巻』)。与謝蕪村、18世紀(Public domain)出どころ

のっぺらぼう

読み
のっぺらぼう

のっぺらぼう(野箆坊)は、顔に目・鼻・口の無い日本の妖怪。また、転じて凹凸が(ほとんど)ない平らな状態を形容する言葉。

出どころ: ウィキペディア「のっぺらぼう」(CC BY-SA 4.0)。記事の冒頭の要約。

概要

外見は人に近いが、その顔には目・鼻・口がないという日本の妖怪である。古くから落語や講談などの怪談や妖怪絵巻に登場してきた比較的有名な妖怪であり、小泉八雲の『怪談』の「貉(ムジナ、MUJINA)」に登場する妖怪としても知られる。また、しばしば本所七不思議の一つ『置行堀』と組み合わされ、魚を置いて逃げた後にのっぺらぼうと出くわすという展開がある。妖怪としての害は人を驚かすことだけで、それ以上の危害を与えるような話は稀だが、小泉八雲の作品由来と考えられるが、話の筋立てとして「再度の怪」という落ちがよく用いられる。

しばしば各地の物語ではタヌキやキツネ、ムジナといった人を化かすという伝承があり、動物がのっぺらぼうの正体としてあてられることもあるが、これも八雲の怪談「狢」の表題が由来との説がある。

また、肉塊の妖怪「ぬっぺふほふ」(ぬっぺっぽう)と関連すると思われるが、ぬっぺっぽうの外見は、顔(目鼻口)もあり、胴体がわりに顔にそのまま手足が生えたような妖怪だとされる(よって、この定義の「ぬっぺっぽう」に、右図の春町の木版画は当てはまらない)。

起源説

紀昀の『閲微草堂筆記』「如是我聞」の部(1791年刊)によれば、の旧宅に張雲會という奴隷がおり、主人の言い付けで茶道具を運んでいたところ、庭の木の影に髪を垂らした娘が潜んでいた。女中(のサボり)かと思って掴んだところ、振り返った娘の顔は真っ白で、目も鼻も口もなかった、とある。男は絶叫して地に仆れてしまった。口さがない者らは、昔からそういう物の怪のたぐいは出るものさ、と言ったり、娘があざとく白布で顔を覆って化けて見せたのさ、と推理を述べたりしていた。

記事の「概要」・「起源説」の節から。長い節は700字で切っています——続きは記事で。