あやかしを視るα版
塗仏(鳥山石燕『画図百鬼夜行』)
絵:塗仏(鳥山石燕『画図百鬼夜行』)。鳥山石燕、1776年(Public domain)出どころ

塗仏

読み
ぬりぼとけ

塗仏(ぬりぼとけ)とは、佐脇嵩之の『百怪図巻』などの江戸時代の日本の妖怪絵巻にある妖怪。鳥山石燕の『画図百鬼夜行』にも描かれている。

出どころ: ウィキペディア「塗仏」(CC BY-SA 4.0)。記事の冒頭の要約。

概説

体の黒い坊主の妖怪で、両目玉が飛び出して垂れ下がった姿で描かれている。どの資料にも一切の解説文がないため、どのような妖怪を意図して描かれたものかは不明である。

江戸時代の絵巻物などや絵双六『十界双六』(国立国会図書館所蔵)には「ぬりぼとけ」あるいは「ぬり仏」とあり、長い髪の毛のようなものが背面に描かれている。『百怪図巻』では魚の尻尾のようなものが背面に描かれている例も見られる。河鍋暁斎『暁斎百鬼画談』(1889年)では名称の表示は無いが絵巻物の「ぬりぼとけ」と同形の、両目玉の飛び出た仏のすがたをした妖怪が描かれている。

尾田郷澄『百鬼夜行絵巻』(松井文庫所蔵)では、黒坊(くろぼう)という名称で描かれている。絵巻物などや絵双六に描かれている「ぬりぼとけ」らと姿は同じであり、両目玉が飛び出して垂れ下がっている。黒坊は同絵巻に登場する妖怪としては一番先頭に描かれている。

江戸時代の随筆『嬉遊笑覧』に引かれている古法眼元信が描いた「化物絵」に描かれていたとされる妖怪の中には「ぬりほとけ」という名称が確認できる。

鳥山石燕『画図百鬼夜行』では仏壇の中から出現している姿が描かれている。仏壇が塗仏の絵画に描き添えられているのは石燕の『画図百鬼夜行』のみであり、石燕が仏という連想から配置した構図なのか、そのような組み合わせが一般的に連想される存在であったのか、意図は不明瞭である。

記事の「概説」の節から。長い節は700字で切っています——続きは記事で。