あやかしを視るα版
長冠(鳥山石燕『画図百器徒然袋』)
絵:長冠(鳥山石燕『画図百器徒然袋』)。鳥山石燕、1784年(Public domain)出どころ

長冠

読み
おさこうぶり

長冠(おさこうぶり)は、鳥山石燕による妖怪画集『百器徒然袋』に描かれている日本の妖怪。

出どころ: ウィキペディア「長冠」(CC BY-SA 4.0)。記事の冒頭の要約。

概要

頭部が冠(巻纓冠)の妖怪として描かれており、束帯を身にまとい、手に笏を持っている。『百器徒然袋』での解説文には、

とある。「東都の城門」とは中国の歴史書『後漢書』に記されている王莽(おうもう)に仕えることを正しくないとして(ほうぼう)が官職を辞し自分の冠を東都の城門に掛けて去った「挂冠」(けいかん)と呼ばれる故事を引いたもので、長冠はそのような立派な冠とはまったく逆の「保身のために冠をずっと手放さないようなよこしまな者」の冠の妖怪ではないかと記されている。

石燕は沓頬とおなじ見開きに長冠を描いており、この2体は中国のことわざ「瓜田に履(くつ)を入れず李下に冠(かんむり)を正さず」および、『徒然草』に冠(65段)と沓(66段)が登場することをモチーフにして創作されていると考えられている。

浮世絵師・月岡芳年は錦絵『百器夜行』(1865年)に石燕の長冠を参考にしたと見られる絵を描いている。

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