あやかしを視るα版
雷獣(竹原春泉『絵本百物語』)
絵:雷獣(竹原春泉『絵本百物語』)。竹原春泉、1841年(CC BY-SA 4.0)出どころ

雷獣

読み
らいじゅう
種類
獣

雷獣(らいじゅう)とは、落雷とともに現れるといわれる日本の妖怪。東日本を中心とする日本各地に伝説が残されており、江戸時代の随筆や近代の民俗資料にも名が多く見られる。一説には『平家物語』において源頼政に退治された妖怪・鵺は実際のところ雷獣であるともいわれる。

出どころ: ウィキペディア「雷獣」(CC BY-SA 4.0)。記事の冒頭の要約。

概要

明治時代に近代化が進んで以来、雷獣は河童や人魚といった妖怪・幻獣に比べると知名度が低下したものの、江戸時代には雷獣の知名度は非常に高かった。航空技術のない当時の人々にとって、空とはまったくの未知の世界であり、空の上がどうなっているかはあれこれと想像を巡らせるしかなかったため、空の上にはまだ知られていない生物が住み、それが落雷などの天変地異によって地上に落下するものと考えられ、雷獣の伝承が生まれたといわれている。

雷獣の姿

雷獣の外見的特徴をごく簡単にまとめると、体長2尺前後(約60センチメートル)の仔犬、またはタヌキに似て、尾が7,8寸(約21から24センチメートル)、鋭い爪を有する動物といわれるが、詳細な姿形や特徴は、文献や伝承によって様々に語られている。

曲亭馬琴の著書『玄同放言』では、形はオオカミのようで前脚が2本、後脚が4本あるとされ、尻尾が二股に分かれた姿で描かれている(画像参照)。

天保時代の地誌『駿国雑誌』によれば、駿河国益頭郡花沢村高草山(現・静岡県藤枝市)に住んでいた雷獣は、全長2尺(約60センチメートル)あまりで、イタチに類するものとされ、ネコのようでもあったという。全身に薄赤く黒味がかった体毛が乱生し、髪は薄黒に栗色の毛が交じり、真黒の班があって長く、眼は円形で、耳は小さくネズミに似ており、指は前足に4本、後足に1本ずつあって水かきもあり、爪は鋭く内側に曲がり、尾はかなり長かったという。激しい雷雨の日に雲に乗って空を飛び、誤って墜落するときは激しい勢いで木を裂き、人を害したという。

記事の「概要」・「雷獣の姿」の節から。長い節は700字で切っています——続きは記事で。