あやかしを視るα版
頽馬(記事に載る絵)
絵:頽馬(記事に載る絵)。Miyoshi Shōzan、1821年(Public domain)出どころ

頽馬

読み
たいば

頽馬(たいば)は、本州や四国各地に伝わる怪異。馬を殺すといわれる魔性の風で、馬を飼う地方では非常に恐れられていた。

出どころ: ウィキペディア「頽馬」(CC BY-SA 4.0)。記事の冒頭の要約。

概要

頽馬は路上を歩いている馬を突然にして死に至らしめてしまうという。倒れた馬は、口から肛門にかけて太い棒を差し込んだかのように肛門が開いているといい、馬の鼻から魔物が入り込んで尻から抜け出すために起こる怪異といわれた。

浅井了意の著書『御伽婢子』には頽馬のことが詳しく述べられている。それによれば、急につむじ風が起き、馬の前方で砂煙が車輪のように回り、砂煙が馬の首に近づくとたてがみが1本1本逆立ち、そのたてがみの中に赤い光が差し込み、悲鳴と共に馬が倒れ、馬が死ぬと共に風が消えてゆくとある。

尾張国(現・愛知県)や美濃国(現・岐阜県)などではギバ(馬魔)といい、小さな女性のような姿の妖怪で、緋色の着物と金の頭飾りを身につけており、玉虫色の小馬に乗り、空から馬を襲うという。馬は危険を感じてひどく嘶くが、脚を絡み付けて馬が抵抗できないようにする。そしてギバがにっこりと微笑むと姿を消し、標的の馬は右に数回回り、命を落とすという。頽馬を擬人化したものがギバとの説もある。また常陸国(現・茨城県)の民話によれば、馬の皮はぎをしていた家の娘が、自分たちが周囲から差別されることを悲しんで(不景気による生活苦を悲嘆して、との説もある)自殺し、ギバに生まれ変わり、その怨念から馬を襲うようになったのだという。滋賀県大津市にも同様の伝説があり、ギバとなった娘は馬を殺すことで、馬の皮はぎをする父の商いを助けているという。

頽馬の発生時期は4月から7月にかけてで、特に5月から6月、晴れたり曇ったりと天候の変化の激しい日に多い。

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