
天狗礫
- 読み
- てんぐつぶて
- 絵の本
- 今昔百鬼拾遺
天狗礫(てんぐつぶて)とは、石が空から突然降ってくるという現象。
出どころ: ウィキペディア「天狗礫」(CC BY-SA 4.0)。記事の冒頭の要約。
伝承
まるでどこかから投げられたようでいて、どこから飛んできたのか分からないところから、天狗が投げた石つぶてではないかなどと言われる。天狗が人々に素行の悪さを悔い改めさせようとしているともいい、狐狸の仕業ともいわれる。
この石に当たったものは病気になる、この怪異に遭遇すると不猟になるなどの伝承もある。
事例
石川県加賀市の怪談集『聖城怪談録』には、大聖寺町(現・加賀市)で大聖寺神社の神主が体験した天狗礫の怪異がある。空から石が降ってくるが、足元を見ると地面に落ちたはずの石はなく、川に石が落ちたような波紋ができるものの、やはり石自体は見えないという、不思議な現象だったという。
また郷土史家・森田平次の著書『金沢古蹟志』によると同じく石川県、百万石の城下町・金沢市の市中繁華街にも天狗礫が現れたと言う。宝暦5年(1755年)3月、尾張町、今町に昼夜を問わず礫を打つことが甚だしく、それが止まらないために天狗の仕業といわれ、その後も頻繁に続いたという。
嘉永7年(1854年)には、江戸の麹町の卵商人の家に盛んに天狗礫が起きたという。少ないときでも20個から30個、多いときでは50から60個もの小石がどこからか飛んで来るといった有様で、屋根に登って石を投げる者を見極めようとすると、石は背後から飛んでくるので、相手が背後にいるかと思い後ろを振り向くと、今度は反対側から石が飛んで来たという。さらに不可解なことに、石が人に当たっても、確かに当たった感触があるにもかかわらず、体には一切傷が残らなかったという。
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