あやかしを視るα版
天狐(Hokusai Manga)
絵:天狐(Hokusai Manga)。Katsushika Hokusai、1819年(Public domain)出どころ

天狐

読み
てんこ
出る土地
長崎県
種類
狐

天狐(てんこ)は、中国および日本に伝わる神獣または妖獣。狐が霊力を得たものであると考えられている。

出どころ: ウィキペディア「天狐」(CC BY-SA 4.0)。記事の冒頭の要約。

概要

中国の『』には、狐が1000年の年をへて天に通じると天狐というものになる(「千歳即与天通為天狐」)と記されている。同書には50歳で変化の術を会得し、100歳で美女となり、これ善く蠱惑する、と狐について語られているが、『五雑俎』には1000歳を過ぎると天に通じて人を魅(ばか)すことはなくなる(「狐千歳始与天通。不為魅矣」)とも書かれている。ただし、『五雑俎』のいう1000歳を過ぎ天に通じた狐というものは、1000年のあいだ美女などに変じ人間たちから精気を吸い取った結果(「取人精気以成内丹」)存在しているとされる。

「天狐」に為るということは修練により「天仙」になった、つまり肉体を持たない精霊となったことと解釈される。齢1000年の天狐は、千里以上遠くの出来事も察知できるようになる(『玄中記』)とも、天狐は九尾金色、日月宮に仕え、「符有り醮有る」よって「陰陽に洞達」する、すなわち(天文によって)自然の摂理に精通する、と説かれる(『酉陽雑俎』など)。

密教では、三類形(さんるいぎょう)と称して、天狐・地狐・人形(人狐〈にんこ〉とも)という3つを使用する修法・まじないが説かれており、そこにも天狐の名称が見られる。狐という字が使用されているが、鳥(天)・獣(地)・人(人)の画像が使用される。天狐の鳥の絵は鵄(トビ)、地狐の獣の絵は野干(やかん=狐)であると『秘蔵金宝抄』(12世紀)やなどに記されているが、13世紀ころには『実帰抄』、『白宝抄』などでこの三類形に描かれる天狐・地狐・人形そのものが「三毒」のしるしであり災い・障礙神を示すものであると説かれるようにもなった。

記事の「概要」の節から。長い節は700字で切っています——続きは記事で。