和邇
和邇(わに、鰐)は、記紀の日本神話や風土記等に登場する海の怪物。 主として、名の通り爬虫類の「ワニ」とする説、鮫・鱶類すなわち「ワニザメ」とする説に分かれる。
出どころ: ウィキペディア「和邇」(CC BY-SA 4.0)。記事の冒頭の要約。
原典
和邇は『古事記』と『日本書紀』に登場する。古事記では万葉仮名で「和邇」、日本書紀では漢字で「鰐」とそれぞれ記述されている。和邇を実在の動物や船舶に比定する様々な説が存在する(詳細は§諸説を参照)。
まず和邇が登場するのは、説話『稻羽之素菟』であり、神々は彼らが浜で泣いているのを見つけた素菟(しろうさぎ、毛のないウサギを意味する)を助けようとして失敗する。
ところがその海水の乾くままに身の皮が悉く風に吹き拆かれたから痛んで泣き伏しておりますと、最後に來た大國主の命がその兎を見て、「何だつて泣き伏しているのですか」とお尋ねになつたので、兎が申しますよう、「わたくしは隠岐の島にいてこの國に渡りたいと思つていましたけれども渡るすべがございませんでしたから、海の鰐を欺いて言いましたのは、わたしはあなたとどちらが一族が多いか競べて見ましよう。あなたは一族を悉く連れて來てこの島からケタの埼まで皆竝んで伏していらつしやい。わたしはその上を蹈んで走りながら勘定をして、わたしの一族とどちらが多いかということを知りましようと言いましたから、欺かれて竝んで伏している時に、わたくしはその上を蹈んで渡つて來て、今土におりようとする時に、お前はわたしに欺(だま)されたと言うか言わない時に、一番端に伏していた鰐がわたくしを捕(つか)まえてすつかり着物を剥(は)いでしまいました。それで困つて泣いて悲しんでおりましたところ、先においでになつた大勢の神樣が、海水を浴びて風に當つて寢ておれとお教えになりましたからその教えの通りにしましたところすつかり身體をこわしました」と申しました。
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