あやかしを視るα版
山男(竹原春泉『絵本百物語』)
絵:山男(竹原春泉『絵本百物語』)。竹原春泉、1841年(Public domain)出どころ

山男

読み
やまおとこ
別名・土地での呼び名
大人/山人
種類
鬼
出る場所
山

山男(やまおとこ)は、日本各地の山中に伝わる大男の妖怪。中世以降の怪談集、随筆、近代の民俗資料などに記述がある。山人(やまびと)、大人(おおひと)などの呼称もある。

出どころ: ウィキペディア「山男」(CC BY-SA 4.0)。記事の冒頭の要約。

概要

外観は、多くは毛深い半裸の大男とされる。言葉は、土地によって話す、まったく話さないなど異説がある。人を襲ったり、これに出遭った人は病気になるなど人間に有害な伝承もあるが、基本的には友好的で、人間に対して煙草や食べ物など少量の報酬で、荷物を運んだり木の皮を剥いだりといった大仕事を手伝ってくれるという。柳田國男によれば、山男との遭遇談は、日本の概ね定まった10数ヶ所の山地のみに伝えられており、小さな島には居ないという。

各地の伝承

江戸時代の奇談集『絵本百物語』によれば、遠州秋葉(現 静岡県浜松市)におり、身長は約2丈、木こりの荷物運びを助けて里近くまで同行し、手伝いを終えるとまた山へ帰って行くという。礼を与えようとしても金銭は受け取らず、酒なら喜んで受け取ったという。言葉は通じないが、身振り手振りで言葉を伝えることができ、それら身振りなどを憶えるのは非常に早いという。あるときに遠州の又蔵という者が、病人のために医者を呼びに行く途中、誤って谷に落ち、足を痛めて身動きがとれなくなった。そこへ山男が現れ、又蔵を背負って医者のところまで辿り着くと、かき消えるように姿を消した。後に又蔵が礼の酒を持って谷を訪れたところ、山男が2人現れ、喜んで酒を飲んで立ち去ったという。

柳田國男によれば、近世の史料における山男記事は駿府と土佐のものが最も古く、この2国はまた明治期に至るまで山人の足跡の甚だ多い地方であるという。柳田は後述の「東武談叢」と「土州淵岳志」における記録を、近世の山男記事として紹介している。

記事の「概要」・「各地の伝承」の節から。長い節は700字で切っています——続きは記事で。